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SYSTEX HPC 分野に新風を吹き込む



高性能計算(
HPC)が、科学者やエンジニアにとって計算集約的な問題解決のためのツールと考えられていたのは、それほど昔のことではありませんでした。しかし、ビッグデータやクラウドコンピューティングの出現により、HPC は実業界にも進出するようになっています。HPC とクラウドを組み合わせることで、顧客はこれまでにないメリットをいくつか得ることができます。膨大な量のデータを管理できる HPC は、複雑なデータの問題を効率的かつ迅速に解決することができる一方、クラウドはオンデマンドでの拡張が可能であり、ユーザーは利用ベースで使用料を払うことができます。つまり、クラウドで HPC を利用すれば、組織は使用する容量の料金を支払うだけで済み、オンプレミスの IT インフラの陳腐化や、あまり利用されないという事態が発生するリスクはありません。

このような利点があるにもかかわらず、HPC インフラの運用・維持に伴う多額の投資や間接的なランニングコストが発生するため、HPC はまだ普及していないのが現状です。さらに、HPC クラスタをレガシーインフラと統合し、シームレスなデータ転送によってより優れたシステムパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスを維持しながら管理することは困難です。元々モノリシックな構造で設計されていたオンプレミスの HPC クラスタは一般的なワークフローを処理することができますが、予期せぬピーク時の処理需要への対応に苦労します。その他、新しい HPC クラスタの調達、設置まで最低でも半年はかかりますので、IT 部門では設置する頃にはすでに時代遅れのシステムになっている可能性があります。

成長データの分析、複雑なシミュレーションへの対応、パフォーマンスのボトルネックの克服が必要ゆえに、信頼性の高いソフトウェアが求められています。台湾に拠点を置く高付加価値 IT サービス企業の SYSTEX がこれを解決すべく、待ち時間や長いジョブキューを解消するために開発した新しい HPC 管理ソリューションは、可能な限り短い時間でタスクを実行し、最適な結果をより早く得ることができるようにサポートします。SYSTEX のテクノロジーをクラウドコンピューティングによって HPC と組み合わせることによって、最速のスピード、低レイテンシ、スムーズなアクセラレーション、最高の効率性と回復力をクライアントに提供します。SYSTEX AI クラウドセンターの Jay Hsueh センター長は、「当社のソリューションの他社とは異なる点は、様々な役割に応じてコンピューティングリソースの最適化を可能にするコンバージドアーキテクチャを採用していることです。SYSTEX HPC ソリューションは GAIA サービスポータルを通じてコンピューティングサービスを提供しています」と述べています。

新境地の開拓

1997 年に設立した SYSTEX は、当初は金融情報システム、取引、運用、管理サービスの分野で 90 のシェアを誇り、台湾の金融業界をリードする地位を確立しています。当社は、他の IT 企業との合併や投資によって、IT サービスのエコシステムへの統合を徐々に開始しました。 現在、SYSTEX は台湾でも有数の IT サービスプロバイダとして評価されています。23 年以上にわたり、HPC ソリューションをはじめとする豊富なソリューションを駆使して、3 万社以上の企業や政府機関の顧客の迅速なデジタルへの移行を支援してきました。SYSTEX AI クラウドセンター副センター長の Terry Tai は「私たちは、顧客が AIHPC、クラウドなどの革新的なテクノロジーを採用して、会社の運営と成長を強化することを支援しています」と語っています。当社は現在、アジア太平洋地域の顧客へのサービスプロバイダ分なリソースを持つアジアの専門的な HPC サービスプロバイダの一つとして認められています。

製品開発で業界をリード

HPC ソリューションによって、SYSTEX IT 責任者の作業負荷の軽減を目的とした中央管理コンソールとして機能する GAIA サービスポータルを提供しています。このプラットフォームは管理者だけでなく、他のチームにもメリットがあります。コンバージドアーキテクチャにより、データセンターから計算リソースを分離することなく、設備投資によるシステムパフォーマンスを最大化することができます。ポータルでは、ユーザーやグループの設定、システムパフォーマンスを分析するためのリソースの管理など、個人で HPC 関連の様々なタスクを作成して管理することができます。HPC の複雑さをなくすことで HPC の専門家ではない人でも管理・運用機能を全て利用して、一貫したサービス体験が可能になっています。さらに、コンバージド HPC とクラウドとインフラストラクチャは、さまざまな役割やタスクに応じて計算リソースを統合することで、CAPEX を最適化します。SYSTEX HPC ソリューションは、タスクを実行するための待ち時間や、後付けのハードウェアやソフトウェアのインストールを待つ必要はありません。ワークロードのパラメータに基づいて、システムが利用可能な最適なリソースを選択して個々のタスクを最短時間かつ可能な限り低いコストで実行します。
SYSTEX HPC 分野へのベンチャーについて語る Hsueh は、「最大の原動力の 1 つはデータと AI」と語っています。今日の企業はすでに膨大なデータの津波に悩まされており、この状況は今後ますます深刻化することが予想されます。実際、ガートナーは、産業界およびモノのインターネット(IoT)市場は 2020 年に 58 億のエンドポイントまで成長し、2019 年から 21 増加しています。そのため HPC は、大規模データ分析の課題に対応するために、企業が必要とするアーキテクチャとテクノロジーを提供しています。「当社のHPC ソリューションは、求められるスピードと効率性を提供するだけでなく、リサーチプロセスの加速化にクラウドコンピューティングアーキテクチャを提供することで、学習や複製が容易なシンプルなコンピューティング環境を実現します」と Tai は補足します。

SYSTEX はこのほど、「TIME」誌が選出する世界大学ランキングトップ 100 に掲載された有名大学でコンバージドアーキテクチャモデルを発表しました。現在、この大学では新型コロナウィルスに関連したバイオテクノロジー研究を行っており、研究データの受信、加工、管理、保存、送信が可能な複数のデータセンターを構築しています。しかし、クライアントは、異なるデータセンターからデータを収集できる共用ストレージプールと、HPC コンピューティング用の計算リソースが必要でした。SYSTEX は大学向けコロナウィルスューションとして、研究者や学生がデータを取得、保存、共有するだけでなく、AI 計算を利用して迅速かつ効果的に分析し、新型コロナウィルスなどのウィルスの抗ウィルス解毒剤を研究することができる中央ストレージシステムを開発しています。

本物の価値を提供

SYSTEX は顧客エンゲージメントにおいて、明確な戦略を採用しています。全てのパートナーとの強固な関係を保ち、双方の専門性を活かして市場競争を勝ち抜くことを目指しています。SYSTEX はこれからもデータエコノミーの統合をリードし、ソフトウェアとデータの力を使った「オーケストレーター」としての役割を果たすことで顧客のマーケティングの成果向上とデジタル化への迅速な移行を支援しています。この成功の大半は SYSTEX の各社員がいることで初めて実現できます。「私たちは挑戦の社風を採用しています。私たちが社員に対して責任を持つことで、社員にリスクを冒し、挫折を恐れないことを奨励していす」と Hsueh は語ります。「共有と協力、人とのつながり、資源を統合する意思がある限り、価値を生み出すことができます。」

未来への道を切り開く

SYSTEX の専門性とサービスはそれだけにとどまりません。データ処理、高付加価値ネットワーキング、システム統合、専門的なコンサルティングサービスも提供しています。SYSTEX はこのほど、AIHPC、およびクラウドアプリケーションの分野への事業拡大のため、新ブランド「Garaotus」を立ち上げました。Garaotus は、コンバージド HPC とクラウドコンピューティングプラットフォームを提供することによって、顧客はエッジコンピューティングと AI 対応 IoTAIoT)の恩恵を受けることができます。HPC とクラウドアーキテクチャのコンバージド化により、柔軟性、高性能、管理のしやすさなどのメリットを顧客に提供することができます。これにより、顧客は高い ROI を実現しながら、CapEx を最適化して節約することができます。「私たちは、顧客が他では味わえないサービス体験できるような、世界をリードする AI クラウド統合ソリューションプロバイダになることを目指しています。Garaotus はその実現に向けた第一歩です」と Tai は補足しています。Garaotus ブランドは、ここ数か月間で高等教育、バイオテクノロジー研究、政府機関など、各分野合計約 20 HPC プロジェクトと契約しました。

また、SYSTEX は情報サービスの再定義を目指しています。「「エコシステム統合」というスタンスで、エクスポネンシャルテクノロジーに精通した企業を育成し、関係を構築することで、顧客が迅速にデジタルへ移行して第二の成長の波を生み出す『エクスポネンシャル企業』になることを支援していきます」と Hsueh は説明しています。SYSTEX は今後もソフトウェアとデータ機能を強化し、クラウドベースの環境でオンラインとオフラインのデータの統合によって企業が消費者の行動パターンを理解できるようにデータ統合プラットフォームの構築を行っていきます。これにより、各企業は的確なマーケティングやサービスを提供し、自社のマーケティング力を強化することが可能となります。これと同時に Garaotus ブランドの成長も期待できます。「私たちは、デジタル化の波から顧客のビジネスを具現化するために Garaotus を作りましたが、今後も大きな成果を上げて顧客の目標達成を支援することを目指します」と Hsueh は意欲を語っています。

出典:APAC CIO outlook